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映画『八日目の蝉』感想とあらすじ|誘拐犯の愛情にイライラする

2020年6月30日

八日目の蝉_イライラ

概要・キャスト

公開日:2011年4月29日
原作:角田光代「八日目の蟬」
監督:成島出
脚本:奥寺佐渡子
主題歌:中島美嘉「Dear」
キャスト:井上真央・永作博美・渡邉このみ・小池栄子・森口瑤子・田中哲司・市川実和子・余貴美子・平田満・風吹ジュン・劇団ひとり

あらすじ

希和子(永作博美)は、4年前に起きた誘拐事件の容疑者として裁判で懲役6年の判決を受けました。

4年前に誘拐した子供・恵理菜(井上真央)は、希和子の愛人の娘。希和子は、愛人の家に不法侵入し、そこで見つけた生後6ヶ月の恵理菜を衝動的に誘拐してしまいます。恵理菜が4歳の頃に2人の居場所が発覚し、希和子は逮捕され逃亡劇に終わりが訪れました。

それから十数年後、恵理菜は21歳になり、不倫相手の子供を身ごもっていました。そんな時に、ルポライターと名乗る千草(小池栄子)が現れます。実は千草は、希和子と恵理菜が隠れていた施設で一緒に暮らしていた女の子でした。

感想

■ 実際にありそうな話

不倫相手の子供を誘拐して育てるという実際にあってもおかしくない話だなと思った。

主人公の十和子(永作博美)は衝動的に不倫相手の子供を誘拐してしまい、そのまま愛情が芽生えて、子供を連れて逃亡。あると思います。

でも、誘拐された子供はもちろん、子供の本当の親も迷惑極まりない。まあ、十和子の場合は不倫相手に原因があるんだけどね。

■ イライラする

誘拐した子供を我が子のように可愛がっている十和子(永作博美)の姿は、心底気持ち悪かった。

薫(渡邉このみ)は誘拐犯を母親だと思い込んでるし、取り返しつかないことをやっていることをすっかり忘れて「私が母親よ!」みたいな顔してるけど、「いや、あんた誘拐犯だからっ!」って何回もイライラした。何も知らない薫に愛情を注いでいる姿はとてつもなく胸糞悪い。

十和子が捕まってしまうんじゃないかとハラハラしながらも早く捕まれとも思ったし、変な関西弁で薫に話しかける姿は鳥肌立つくらい気持ち悪かった。

■ 共感できる部分もある

ただ、希和子も悪いことをしていると頭では分かっていて、母性が溢れてしまいどうしようもなかったと思うと、女性は共感できる部分もあると思う。しかも好きな人の子供となると尚更。

■ 劇団ひとりのコント

全体通してすごくシリアスな映画なのに、劇団ひとりが出てて一部コントにしか見えなかった。演技が下手とかではなくて、バラエティの印象が強過ぎて、どうしてもコントに見えてしまう。井上真央とのベッドシーンあったけど、それも何だか笑ってしまった。

というわけで、映画『八日目の蝉』は、 です。

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