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映画『誰も知らない』感想とあらすじ|母親が胸糞悪い実話

2020年6月28日

誰も知らない_実話

概要・キャスト

公開日:2004年8月7日
脚本:是枝裕和
主題歌:タテタカコ『宝石』
キャスト:柳楽優弥・YOU・北浦愛・木村飛影・木村飛影・清水萌々子・韓英恵・加瀬亮・タテタカコ・平泉成・串田和美・岡元夕紀子・木村祐一・遠藤憲一

あらすじ

シングルマザーのけい子(YOU)と長男の明(柳楽優弥)は、狭いアパートに引っ越して来ます。

アパートの大家には、母子2人家族と嘘をつきますが、実は子供4人母1人の5人家族。大家や同じアパートの人にばれないように、長女は後から、次女と次男はスーツケースに入れられて引っ越し先のアパートにやってきます。

そして、けい子は、嘘がバレないように子供達には外出しないよう厳重に注意します。

実は子供達は4人とも学校に通ったことがない。けい子は昼間、百貨店で働いていて不在のため、長男の明が下の子供等の面倒を見ています。そのうち、けい子にまた恋人ができ、夜遅く帰ってくることが多くなり、いつの日か全く帰って来なくなります。

残された子供たちは、公園の水を家に持って帰ったり、公園で体を洗ったり洗濯をしたりするようになります。

感想

■ ドキュメンタリーみたい

映画全体がドキュメンタリー調で描かれていて、出演者の演技も自然体。本当の会話を聞いているかのような演出。柳楽優弥やYOUには台本がなかったようで、このような自然体の雰囲気が出たのだと思う。台本がないということで、撮影には1年間かかったというのには納得。

■ 実話がモチーフ

この映画は、1988年に東京で起きた子供置き去り事件がモチーフになっていて、実際の事件と内容は同じ。タイトルの「誰も知らない」は、子供たちに戸籍がなく誰も自分たちの存在を知らないという意味です。

■ 母親が最低

もう本当に母親のけい子(YOU)が最低過ぎて胸糞悪い。子供を家に置いて、ご飯もお金も十分に与えずに家に帰らないという最悪なやつです。子供達は戸籍がないから学校にも通えてない。学校の前に、毎日食べるものもなくて保護が必要なレベル。

実話を元にしているので、実際にこんな最低な母親がいるのかと思ったらゾワってするし、健気に下の子の面倒を見る長男の明(柳楽優弥)に手を差し伸べたくて堪らなくなった。

実際に起きた事件は発覚したけど、映画では子供達だけで生活したまま終わり。最後は子供達は保護されるんだろうなと思いながら見ていたので、拍子抜けだった。

というわけで、映画『誰も知らない』は、 です。

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