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映画『手紙』感想とあらすじ|沢尻エリカの三変化が面白い

2020年7月15日

映画_手紙_沢尻エリカ

概要・キャスト

公開日:2006年11月3日
原作:東野圭吾「手紙」
監督:生野慈朗
主題歌:高橋瞳 「コ・モ・レ・ビ」
キャスト:山田孝之・玉山鉄二・沢尻エリカ・吹石一恵・尾上寛之

あらすじ

弟の学費を手に入れようと泥棒に入った家で誤って人を殺してしまった剛志(玉山鉄二)は、刑務所に服役中。剛志は刑務所から弟の直貴(山田孝之)へ手紙を送り続けています。

刑務所では差別なく平穏な日々を送る剛志と比べ、直貴は兄が犯罪者ということで世間から差別を受けます。お笑い芸人として人気が出てきたと思ったら兄の情報がネットに出回り芸人を諦めることとなったり、大好きな恋人とも周囲の反対により別れさせられてしまいます。

そんな中で自分を受け止めてくれる由実子(沢尻エリカ)と結婚し子供に恵まれます。ですが、子供まで犯罪者の家族ということで差別を受けるようになり、直貴は家族を守るために剛志を縁を切ることを決意します。

感想

■ 家族が殺人犯

殺人犯の兄を持つ直貴(山田孝之)の苦悩は相当なものだと感じた。お笑い芸人になりたいという夢を持っているところも皮肉。直貴は何も悪くないのに、理不尽極まりない。誰が悪いかというと兄が悪いんだけど、その怒りをぶつけることもできないし、想像以上に苦しいと思う。

■ 世間の目は仕方ない

直貴は、犯罪者の弟というだけで犯罪者ではないけど、世間からの目は仕方がないのかもしれない。世間も、加害者家族は犯罪者ではないと分かっているけど、どうしても加害者家族とは距離を置きたくなる。

剛志(玉山鉄二)は、1人を殺害したから被害者は1人と考えがちだけど、自分の夢を奪われた直貴も被害者だと思う。直貴は兄の剛志と血が繋がっているというだけで一切関係ない。

直貴の就職先の会長が直貴に言ったセリフで「加害者家族は差別されて当然。だから加害者は、その加害者家族の苦しみも考えなければいけない」というセリフがあるけど、その通りだと思う。

■ 最後は泣けるけど

剛志がいる刑務所で直貴が漫才を披露するところは感動シーンなんだろうけど、剛志は呑気に泣いてるなあと感じた。どんだけ直貴が辛い思いしてきたとか、本当に分かってんのかな。とちょっとモヤっとした。

「兄貴は兄貴なんだからしょうがない。ずっと俺の兄貴だから」と涙を堪えながら漫才を続ける直貴の姿と、小田和正の名曲が流れたときは、雰囲気で泣けたけど。

■ 沢尻エリカの三変化

面白かったのが、沢尻エリカが3回ほど別人のように見た目が変わるところ。最初は、髪型も服装もダサくて地味な女の子、次にファッショナブルな美容師、最後に美人で色っぽい妻。

色んな沢尻エリカが見れて楽しいけど、ストーリーとしては若干の違和感あり。何でそんなに変わったのかなという疑問が残る。あと、関西弁がワザとらしかった。

■ 松本人志の本見っけ
直貴の部屋に、松本人志の本「愛」があった。やっぱりお笑い芸人の憧れと言えば、松本人志なんだなと思った。

というわけで、映画『手紙』は、 です。

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