映画の感想

映画『万引き家族』感想とあらすじ「ドキュメンタリーのような映画」

2020年7月5日

万引き家族

概要・キャスト

公開日:2018年6月8日
監督/脚本:是枝裕和
キャスト:リリーフランキー・樹木希林・安藤サクラ・松岡茉優・城桧吏・佐々木みゆ・緒形直人・森口瑤子

あらすじ

日雇い労働者の治(リリーフランキー)は、妻・信代(安藤サクラ)と祖母(樹木希林)と信代の妹・亜紀(松岡茉優)と息子の祥太(城桧吏)と暮らしています。治は祥太に万引きを教え、祥太の万引きしたものも家計の足しにしています。

ある日、治と翔太が歩いていると、アパートのバルコニーで震えている幼い女の子・ゆり(佐々木みゆ)を見つけ、放って置けなくなり家に連れて帰ります。

ゆりを両親の元に戻そうとする治と信代でしたが、ゆりの家から怒号が聞こえ、再び家に連れて帰ります。徐々にゆりは6人目の家族として仲良くなっていき、祥太の万引きを手伝うようになります。

そして、ゆりが失踪したことが事件となりテレビで大きく報じられます。治たちは、事件発覚を恐れ、ゆりの髪を切り、ゆりを祥太の妹ということにします。世間ではゆりの安否が心配される中、ゆりは家族の一員として絆を深めていきます。

感想

■ ドキュメンタリーみたいな映画

ドキュメンタリーみたいな映画だった。生活感のある家からは匂いが画面から漂ってきそうな雰囲気に、キャストのナチュラルな演技。演技が自然過ぎて本当の会話を聞いているかのようでした。子供たちの演技もわざとらしくなくてよかった。

■ 万引き家族はあかん

法律や常識は抜きにして、虐待されている子供を保護の目的で家に連れて帰ってきたというと、なんとなくヒーローのようで聞こえはいいですが、万引きで生計を立てている家に連れて帰るべきではない。確かに虐待からは一時的に助けてあげられたかもしれないけど、万引きは子供に悪影響過ぎる。

■ ラスト30分くらいでハッとする

子供を誘拐したことが世間にバレずにいるうちは、血が繋がらなくても家族として仲良く暮らすことができるみたいな雰囲気が流れているんだけど、ラスト30分で空気が一変する。世間的にこの家族のやっていることは、明らかに犯罪だというリアルな雰囲気になり、ハッと我に返った気分になった。

■ 刑事(池脇千鶴)の心ない言葉は最低

信代(安藤サクラ)が警察に拘束され、事情聴取をした刑事(池脇千鶴)は、多くの女性を敵に回したと思う。

ゆり(佐々木みゆ)を実の娘のように可愛がっていた信代に対して刑事は、「子供を産まなきゃ母親になれない」「子供はあなたのこと何て呼んでた?ママ?お母さん?」など、無神経で酷い言葉を浴びせます。

刑事は左手薬指に指輪をしていたから、おそらく彼女は結婚して子供がいる。刑事の「子供には母親が必要なんですよ」というマウント発言に対して、信代は「母親がそう思いたいだけでしょ」と言ったのはスッキリした。

■ 松岡茉優の体当たり演技

松岡茉優がコスプレして風俗で働いてるシーンはかなりの衝撃。マジックミラー越しに、自分の下着を見せながら自分の身体を触ってます。松岡茉優、この役よく引き受けたなあ。

■ ゆり(佐々木みゆ)の最後の考察

ラストシーンでゆり(佐々木みゆ)がアパートのベランダから下を見下ろし、何か見つけた顔としたところで映画が終わったけど、きっとまた、治(リリーフランキー)が迎えに来たのを見たんじゃないかなと思う。

というわけで、映画「万引き家族」は、ドキュメンタリーを見ているかのようなリアルな映画でした。

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