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映画『ひとよ』感想とあらすじ「母親には全く共感できない」

2022年1月15日

ひとよ_映画_実話

概要・キャスト

公開日:2019年11月8日
監督:白石和彌
原作:桑原裕子「ひとよ」
キャスト:佐藤健・鈴木亮平・松岡茉優・田中裕子・MEGUMI・佐々木蔵之介

あらすじ

ある日、タクシー会社を営む稲村家で殺人事件が起きます。母親のこはる(田中裕子)が暴力を振るう夫から子供たちを守るために夫を殺したのです。

それから15年後、こはるは刑務所から既に出所しており、ひょっこり稲村家に戻ってきます。3人の子供たち(佐藤健・鈴木亮平・松岡茉優)は大人になっており、複雑な気持ちで母親と再会します。

感想

■ 母親には全く共感できない

父親が子供たちに暴力を振るうのを解決する手段として、父親を殺した母親のこはる(田中裕子)には全く共感できない。

殺してしまったら、子供たちが殺人犯の子供になってしまうことは分かっていたことなのに。離婚して別居するとか、離婚できなくても子供連れて家を出るとか他にも方法はあったはず。父親からの暴力はなくなったけど、案の定、今度は殺人犯の子供ということで苦しんでいる。

そんな思いをさせた子供たちの前に平然と現れ、また一緒に暮らし始める神経は信じられない。最後までこの母親には違和感しかなくて、子供のためと言い張る言動にはイライラした。

■ 子供の気持ちは複雑

突然家に戻ってきた母親に戸惑うのは無理もないよね。あなたが起こした事件によって自分たちがどれだけ苦労したか知らないでしょという恨み、だけど自分たちのために殺人犯になったんだから仕方がないという思い、母親が戻ってきてくれて純粋に嬉しい気持ちとか、ぐっちゃぐちゃだと思う。

■ 松岡茉優の演技

この映画見て、松岡茉優が好きになった。なんてナチュラルな演技をするんだろう。声の強弱とか言い回しとかタイミングとか絶妙過ぎる。

鈴木亮平も上手いなあ。オドオドした感じが最初誰だか分からなかった。田中裕子はさすがで、訳あり母親役にピッタリはまっていた。

■ 大悟のシーンはコント

千鳥の大悟がチョイ役で出てきた瞬間笑った。コントやん。笑える映画ではないのに、なんでキャスティングしたんだろう。大真面目に演技していてもコントにしか見えん。

というわけで、映画『ひとよ』は、 です。

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