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映画『さよなら渓谷』感想とあらすじ|たまに胸糞悪い

2020年11月3日

さよなら渓谷_実話

概要・キャスト

公開日:2013年6月22日
原作:吉田修一「さよなら渓谷」
監督:大森立嗣
脚本:大森立嗣/高田亮
主題歌:真木よう子「幸先坂」
キャスト:真木よう子・大西信満・大森南朋・鈴木杏・鶴田真由

あらすじ

ある田舎町で男児が殺され、男児の母親が容疑者として逮捕されます。容疑者の母親は、隣に住んでいる夫婦の夫・尾崎(大西信満)と男女の関係があったと供述、尾崎の妻のかなこ(真木よう子)も2人の関係を認める証言をしたため、警察は、尾崎を重要参考人として連行します。

男児の殺害事件を取材していた渡辺(大森南朋)は尾崎の周辺を調べるうちに、尾崎が大学時代にレイプ事件を起こしていたことを突き止めます。

渡辺はレイプ事件について詳しく調べ、被害者の女性は行方不明となっていることが判明。そして、幸せとは程遠い人生を歩んだ被害者の女性の半生が明らかになります。

感想

■ 被害者と加害者

昔のレイプ事件の被害者と加害者が一緒に暮らしていたという話。ストーリーはずっと暗くて笑えるシーンはなし。

なぜ2人が一緒に暮らしているのかというのが焦点に当てられている。

「幸せになるために一緒にいるんじゃない」という被害者の気持ちは、相当複雑なものだと思う。憎しみは絶対に消えないけど、愛情も芽生えてしまっているだろうし。

加害者のほうは、一緒にいることで過去のレイプ事件を償っているのか、本当に愛しているのか最後までよく分からなかった。

■ 胸糞シーンあり

レイプ事件の犯人の1人がキャバクラで事件のことを面白おかしく話していたシーンがあったり、事件に関するシーンは胸糞悪い。

■ 真木よう子

真木よう子の体当たり演技がよかった。役作りなのかガリガリに痩せ細ったスタイルや情緒不安定な雰囲気など、まるで主人公が乗り移ったようだった。冒頭から体張ってて、家族で見ると気まずくなるやつです。

■ 唯一の救いの記者

陰なキャラクターが多くて映画全体が薄暗い中、記者(鈴木杏)だけが陽な雰囲気を持っていて、そこだけが唯一の光だった。良いアクセントになっていたし、彼女の存在は大きかった。

■ 結局、男児殺人事件って何だったの?

それにしても、2人の存在が浮き彫りになった原因でもある、隣人の男児殺害事件は何だったのか詳細が気になる。

ということで、映画『さよなら渓谷』は、 です。

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