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映画『空白』感想とあらすじ「キモキャラ演じる寺島しのぶが凄い」

2022年4月16日

空白

概要・キャスト

公開日:2021年9月23日
監督/脚本:田恵輔
キャスト:古田新太・松坂桃李・寺島しのぶ・田畑智子・藤原季節・伊東蒼・趣里・片岡礼子

あらすじ

スーパーアオヤギの店長・青柳(松坂桃李)は、スーパーアオヤギで女子中学生が万引きするところを目撃します。

青柳に腕を掴まれて驚いた女子中学生はスーパーを飛び出し走って逃走。走って逃げる女子中学生を追いかける青柳でしたが、目の前で逃げている女子中学生が車とダンプカーに2度轢かれて亡くなってしまいます。

スーパーの店長が万引きした中学生を追いかけている最中に、中学生が事故に遭って亡くなったという衝撃的なニュースをマスコミは連日報道し、青柳は世間から非難を浴びることになり追い詰められていきます。

感想

■ 轢いてしまった運転手がお気の毒

万引きした中学生は、あんな死に方して可哀想だとは思うけど、自業自得だなと思う。それより、万引きして逃げたことで、中学生を轢いてしまった車の運転手たちがお気の毒だった。

特に轢いてしまった女性運転手とその母親の末路は悲惨。あの状況で轢くなというのは無理な話で、いくら法律上は車が悪いとされていても、実際のところ女性運転手に非はない。警察もきちんと遺族に、事故の状況をしっかりと話して、二次被害が出ないようにしてあげるべき。

女性運転手とは反対に、同じく中学生を轢いてしまったダンプカーの男性は、「あの状況では仕方のない事故」という態度で終始堂々としていた。中学生を轢いてしまった2人の反応は対照的で興味深かった。

■ 事故のシーンがエグい

万引きのシーンから中学生を追いかけて行くまで静かで淡々としていたのに、いきなり車に轢かれる事故のシーンが流れて、音とか映像とか、かなりエグい。中学生が車に轢かれた時、驚いて思わず「あっ!」って声出ました。

■ 父親(古田新太)は胸糞だったけど

娘の話をきちんと聞いて向き合ってあげていれば、万引きもせず事故も起きなかったのに、全て青柳(松坂桃李)のせいにする父親(古田新太)は胸糞。だけど、途中から冷静になり、人間らしくなってくれたので少しホッとした。最後らへんは、亡くなった娘を理解しようとして下手な絵を描いている姿が可愛かった。

見捨てないでいてくれた八木(藤原季節)がいい奴過ぎて感動。胸糞悪いキャラクターが多い中で、八木の優しさにはホッとした。

■ 寺島しのぶのキモキャラ

正義を振りかざすスーパーの店員のおばちゃん(寺島しのぶ)がかなりウザい。青柳が自殺しようとした時に止めに入って、どさくさに紛れてキスするシーンはまじでキモかった。あんなキモキャラ演じる大御所の寺島しのぶが凄い。

■ 定番となったマスコミ批判

この映画で1番の悪はマスコミだった。印象操作でインタビューの一部を切り取って放送、そのせいで複数の人間の人生が変わった。映画の中のマスコミは本当に最悪。最近は映画でのマスコミ批判が定番になりつつありますね。

というわけで、映画「空白」は、衝撃的で恐ろしい話だけど、いつ自分が当事者になってもおかしくない身近にある話だなと感じた映画でした。

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