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映画『最強のふたり』感想とあらすじ|実話ってところがいい

2020年4月24日

最強のふたり_実話

概要・キャスト

公開日:2012年9月1日
製作国:フランス
監督/脚本:エリックトレダノ・オリヴィエナカシュ
キャスト:フランソワクリュゼ・オマールシー・アンヌルニ・オドレイフルーロ・クロティルドモレ

あらすじ

大富豪のフィリップ(フランソワクリュゼ)は、事故による全身麻痺で身体が不自由なため、介護人を雇い生活しています。しかし、気難しい性格が災いして介護人は誰も続かず1週間程で辞めていきます。

そんなある日、スラム街出身の若者のドリス(オマールシー)が新しい介護人として雇われることとなります。自分を対等に扱ってくれるフィリップはドリスを気に入り、2人は絆を深めていくのです。

感想

■ フランスで大ヒット

フランス国内ではフランス人3人のうち1人が見たと言われるほどの記録的な大ヒットとなった大人気のフランス映画。見た後にふんわりと優しい気持ちにさせてくれて、男の友情がかなりハートフルな心が打たれる内容でした。

大富豪の中年と貧困層の若者との心の交流を感動や笑いを込めて描かれていて、世代や境遇を超えた友情がとてもステキで、これが実際に起こった出来事だと思うと羨ましくて憧れる。

■ ドリスとフィリップ

誰に対しても同じ態度で接する正直で素直なドリス(オマールシー)と、ドリスを息子のように愛し慕うフィリップ(フランソワクリュゼ)の2人の掛け合いを見ていると、心がほっこりと温まる。ギスギスとした人間関係に嫌気がさしている人は、この映画を見ると救われる気分になると思う。

差別しないドリス

ドリスは、障害者のフィリップに対して健常者と同じ扱いをします。他の人は、フィリップが障害者ということで様々なことに気を使うのですが、1人の人間として対等に接するドリスの態度にフィリップは信頼を寄せます。

例えば、障害者用の車に乗っているフィリップを見たドリスの「馬みたいに人間を荷台に載せるなんて嫌だ」というセリフ。ドリスは、そもそもフィリップを障害者として見ていなかったのだ!ということにハッとした。

■ 人間らしいドリス

ドリスの言動や行動は、本能に正直で、いつも素直で気持ちがいい。怒るときは怒り、悲しいときは悲しむ。嘘を言わないので時には無神経だったり乱暴に感じてしまうこともあるけど、それもとても人間らしい。

フィリップとドリスがチャーター機に乗るシーン。飛行機を怖がるドリスをフィリップが面白がって脅すと、ドリスがフィリップに「あんたは運が悪い。事故に車椅子に奥さんの死。ケネディ家みたい。あんたは悲劇に慣れているけど俺は違うんだ」といつものようにズケズケと発言。遠慮なく思っていることを全て口に出すドリスは見ていて本当に気持ちがいい。

■ 誕生日会のシーンが好き

フィリップの誕生日会は毎年、演奏者を集めてクラシックの演奏会を行うのですが、そんな誕生日会にドリスは退屈してしまう。退屈したドリスは、自分の好きな曲(ファンクの名曲「ブギー・ワンダーランド」)をかけ、踊り出すのです。そんなドリスを見た周囲の人達も楽しく踊り出すというシーン。このシーン何回も見返すくらい好き。

というわけで、映画『最強のふたり』は、 です。

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