邦画

映画『劇場』感想とあらすじ|クズ男だけど共感できてしまう

2020年7月29日

劇場_山崎賢人

概要・キャスト

公開日:2020年7月17日
原作:又吉直樹「劇場」
監督:行定勲
脚本:蓬莱竜太
キャスト:山﨑賢人・松岡茉優・寛一郎・伊藤沙莉・井口理・浅香航大

あらすじ

永田(山崎賢人)は高校卒業と同時に東京に上京し、友人と劇団を立ち上げます。

ある日、自分と同じスニーカーを履いた沙希(松岡茉優)と出会い、沙希に主役を演じて貰うことになります。永田と沙希は互いに惹かれ合い、お金のない永田は沙希のアパートに転がり込みます。

ヒモのような状態になった永田は、コンプレックスを感じつつも居候を続けます。そんな永田を沙希は追い出すことはせずに甘やかします。

沙希は永田に帰ってきてくれさえすればいいと思っていましたが、永田は沙希のアパートを出て1人暮らしを始めます。永田が側にいなくなった沙希は酒の量が増え、情緒不安定になっていくのです。

感想

■ 永田の気持ちは分かる

永田(山崎賢人)の情緒不安定っぷりがすごい。

自分の理想と現実に差がかけ離れてて、自分にも周りにも腹が立つ。そんな自己中心的な自分にいつも優しくしてくれる沙希(松岡茉優)に無償に腹が立ち、八つ当たりしてしまう。永田は最低だけど、永田の気持ちは嫌ほど分かった。

■ 別れて正解

永田と沙希は最終的に別れを選ぶけど、別れて大正解だと思う。結局、永田と沙希は合わなかったのです。永田も相手が沙希ではなかったらこんなにも沙希に冷たく当たらなかったはず。沙希の無神経っぽい感じが癪に触るんです。

付き合い始めて間もない頃に、永田が「この感じ分かる?」と沙希に聞いたところ「分からない」の回答。これでは、軽く付き合う程度だったら刺激があって楽しいけど、長く深い付き合いになると理解できないところがでてきて当たり前。同棲なんてしたらあかん。

クズ男過ぎる永田

それにしても、永田のクズ男っぷりには恐れ入る。そんな永田の最低行動をピックアップしてみた。

・居候の身分で、人の家の光熱費を払う理由が分からないと言って払わない
・沙希の原付を棒で殴って壊しておきながら転んだと嘘をつく
・田舎から食料を送ってくれた沙希の母親を嫌いと言う

クズ男ってか人間としてちょっと...。でも、あれだけのイケメンがいたら追い出せないかも。

■ 沙希が女神

永田とは逆に、沙希は女神のようでした。沙希は何も悪くない永田の理不尽な八つ当たりにも「ごめん」と謝る。普通ならキレるところです。

光熱費を意味の分からない理屈で払わない永田に対して出て行けと言わない。永田以外にも男はいるぞと何度も思った。そういえば女優の夢はどうなったんだろう?

というわけで、映画『劇場』は、 です。

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