概要・キャスト
放送日：2014年10月17日〜12月20日（韓国）
脚本：チョンユンジョン
キャスト：イムシワン・イソンミン・キムデミョン・カンソラ・カンハヌル・ピョンヨハン・オミンソク
あらすじ
子供の頃からプロ棋士になるために頑張ってきた26歳のチャン・グレ（イムシワン）は、家庭を支えるためにアルバイトをしながら修行をしてきましたが、入団試験に落ち、プロ棋士の夢を諦めることに。
夢を失い、挫折したグレは、兵役後も銭湯の掃除などのアルバイトをして家計を支えていました。
そんなある日、グレは、コネで大手商社にインターンとして働くことが決まります。コネであることや学歴がないことで疎外感を感じるグレですが、インターン後に入社できるよう奮闘します。
感想
■ なんかイライラした
学歴はないけど、プロ棋士を目指していたときの経験を活かして商社マンとして成り上がる破天荒なサラリーマン物語みたいなのをイメージしてたけど、全く違った。
主人公のグレ（イムシワン）は破天荒ではない。というか魅力が全く分からない。一生懸命で素直で従順なところがいいのか？いまいちキャラが掴めずイイところが見当たらない。それどころかたまにイライラした。
例えば、途中で正社員になれないってグズグズ言い出して仕事に身が入らなかったり。契約社員ってことで了承して契約して入社しているんだから、グズグズ言わずに給料分の仕事をしなさいよって思った。契約社員が嫌なら、最初から入社しなきゃよかったじゃんとイラっとする。
■ 主人公はもはやオ課長
グレとは対照的に、オ課長（イミンソク）がとても魅力的だった。人情に厚くて仕事ができてユーモアもある。大声で暴言吐いてても実は部下思いで優しい。なんといっても、上司部下関係なく、仕事を一緒に楽しむという姿勢が素敵過ぎる。こんな上司は最高だと思う。
グレの上司がオ課長じゃなかったら、グレの話は成り立たない。他の部署に配属されてたら、ロクな仕事与えてもらえずイジメ抜かれて辞めてるはず。オ課長だったからグレは会社で最後まで生き残れた。このドラマの主人公は、もはやオ課長だと思う。
■ 上司の9割やばい
会社の上司のモラハラがヤバ過ぎ。韓国の大企業ってこんなのが普通なのか？上司の9割が性格悪いし、男女差別もかなり酷い。仮にもグローバルで取引している商社なのに。
例えば、アンヨンイ（カンソラ）が大勢の上司の前で、かなり酷いモラハラされているのに、誰もアンヨンイを助けない。これは情けない。グレが助けるのかと思ったら、グレも我関せず。アンヨンイ本人もしょうがないなという態度だったし、韓国ではこういう男尊女卑が当たり前のように蔓延っているのかな。だったらヤバいな。
セクハラもかなり酷い。女性社員にコーヒー作らせてその姿を舐め回すように見て「いいラインだなあ、いつ乗れるんだろうなあ」って女性社員に聞こえるように...これはアカン。このセクハラはキモ過ぎて鳥肌立った。
■ モラハラ通り越してる
アンヨンイ（カンソラ）へのモラハラは犯罪レベルだと思う。6話で、ハ代理（チョンソクホ）が書類で顔を引っ叩くシーン、これ普通に暴力で訴えれるよ。目の下、紙で切れて血が出てるし。というか自分の彼女にもこんなことしてるのかな。ハ代理、そのうち結婚したいっぽいこと言っていたけど、会社で女性部下に暴力振るう男は絶対に嫌でしょ。
ハ代理は後半は都合よくイイ奴になっていたけど、前半の暴力について謝れよってずっと思って見てた。訴えられていないだけ有難いとアンヨンイに感謝したほうがいい。
■ カン代理はかっこいい
クソな上司が多い中、カン代理（オミンソク）だけはカッコよかった。情に厚いタイプじゃないんだけど、冷静に部下を見ていて、ちゃんと成長させる。グレのこともきちんと評価してくれるし、差別意識もない。顔もかっこいいし、会社にいたら確実に一番モテる。
■ 15話は神回
15話は面白かった。グレとベッキ君（カンハヌル）が10万ウォンで利益を出してこいと言われて、靴下と下着を売るという神回でした。
でもなんで、グレは囲碁でお世話になった人に靴下を買ってもらおうと思ったのか？久々に会った人間にノルマがあるから靴下買ってって言われて買う人間はいないし、人間関係が台無しになるだけなのに。追い込まれてたとしてもそれはないわ。でも最終的には売れて、結果オーライだったけど。ベッキ君とも仲良くなれてよかった。
■ 最終回
最終回は、雨降って地固まるスタイルで最高にハッピーな終わり方で満足。だけど、グレの変化には違和感ありあり。2年間の契約社員時代には全く変化なかったのに、ヨルダン行った途端に髪型変わって人格も変化していて誰なの？状態だった。
というわけで、韓国ドラマ『ミセン』は、 です。