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韓国映画『パラサイト 半地下の家族』感想とあらすじ|韓国の現実

2020年10月28日

パラサイト_半地下の家族_現実

概要・キャスト

公開日:2020年1月10日
監督:ポンジュノ
製作国:韓国
キャスト:ソンガンホ・チェウシク・パクソダム・チャンヘジン・イソンギュン・チョヨジョン・チョンジソ・チョンヒョンジュン・イジョンウン・パクミョンフン・パクソジュン

あらすじ

キム一家は、内職などで何とか生活をしているが、薄汚れた半地下で貧しい暮らしをしていました。

そんなある日、一家の長男のギウ(チェウシク)の友人であるミニョク(パクソジュン)が留学する間、高級住宅街に住むパク一家の長女のダヘ(チョンジソ)の家庭教師を託されます。

ダへの家庭教師を始めて信頼を得たギウは、パク家の長男の絵の家庭教師として姉のギジョン(パクソダム)を紹介。パク家で働き始めたギジョンは、運転手がクビになるよう陥れ、父のギテク(ソンガンホ)を運転手として雇うよう仕向けます。

そして、長年パク家の家政婦を務めたムングァン(イジョンウン)まで追い出し、母のチュンスク(チャンヘジン)も家政婦としてパク家で働き始めます。一家全員で高級住宅街で働き始めましたが、思いがけない展開が4人を待ち受けるのです。

感想

■ まさにパラサイト

半地下で暮らすキム家が、富裕層のパク家に寄生する話。あの手この手を使って家族全員が寄生する様子はまさにパラサイトだった。騙されているとも知らずにキム家を信用するパク家は、平和ボケしているというかマヌケというか。でも、パク家を騙すキム家は意地汚さMAXで見てて気持ちいいものじゃない。

■ 韓国の半地下の現実

映画に出てきたような半地下の家は本当にあるのかと思って、ネットで調べてみたら現実に存在した。映画に出てきた半地下と同じ感じの家。しかも洪水で半地下の家が水浸しになったというニュースも出てきた。半地下の家の存在はどうやらフィンクションではないらしい。

■ 結末が悲しい

前半は、キム家の見事な戦略でどんどんパク家を乗っ取っていく様子が面白おかしく描かれているのだけど、後半は思いも寄らないシリアスな展開になっていく。キム家の嘘がどんな風にバレるのかと思っていたけど、想像以上に悲しい結末だった。

■ キム家の臭い

パク家の人たちが次第に、父親の臭いに気付き出す流れは面白かった。パク家が父親の臭いに気付き出すと同時に、父親は、徐々にパク家との格差に気付き出す。父親の臭い=半地下の臭いで、キム家みんな同じ臭いがする。パク家の息子は、みんな同じ臭いがすると気付いていた。

この臭いで格差を表現したのは面白いなと思った。

ということで、韓国映画『パラサイト 半地下の家族』は、 です。

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